+- Prologue -+
【 1 】
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それは遙か昔のお話。
貴方の知る世界かもしれないし、
全く知らない世界かもしれない。
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ある世界のある場所。
まるで守れられるかのように薄霧に覆われた、ひとつの王国がありました。
その庭園には美しい花々が咲き乱れ、
一般国民にも開放されている為、
晴れた日はとても賑わっていた。
この王国の城に住まうは一人の姫君。
美しきものを愛し、
静寂を愛し、
「闇」をも愛した――。
これは、そんな彼女にまつわる不思議なお話。
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