+- Prologue -+

【 1 】







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それは遙か昔のお話。




貴方の知る世界かもしれないし、




全く知らない世界かもしれない。






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ある世界のある場所。




緑深き森の奥に、高い城壁に囲まれたひとつの王国がありました。




あまりに深い森なので訪問者は殆ど無く、




そこはまるで、閉ざされた世界のようでもありました。





この王国の城に住まうは一人の女王。









美しきものを愛し、




刹那を愛し、




「闇」をも愛した――。














これは、そんな彼女にまつわる不思議なお話。

















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