+- Prologue -+
【 1 】
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それは遙か昔のお話。
貴方の知る世界かもしれないし、
全く知らない世界かもしれない。
***
ある世界のある場所。
緑深き森の奥に、高い城壁に囲まれたひとつの王国がありました。
あまりに深い森なので訪問者は殆ど無く、
そこはまるで、閉ざされた世界のようでもありました。
この王国の城に住まうは一人の女王。
美しきものを愛し、
刹那を愛し、
「闇」をも愛した――。
これは、そんな彼女にまつわる不思議なお話。
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